あいとレディスクリニック

広島市中区・原爆ドーム前電停から徒歩1分、婦人科・美容皮膚科のレディスクリニック。
ニキビ、シミ、シワ、たるみ、脱毛などのお悩みに対応します。

OC(避妊用ピル)

経口避妊薬OC(Oral contraceptive)は、避妊目的で使用される低用量ピルです。

低用量ピルとは

低用量ピルは女性ホルモンであるエストラジオールと黄体ホルモンの合剤になります。低用量ピルを服用することで体の中に女性ホルモンが入ります。そのため、脳が安心して、卵胞を育てるホルモンや排卵させようとするホルモンを脳から出さなくなります。結果、妊娠する環境が整わなくなり避妊が可能となります。
避妊目的で使用される低用量ピルを経口避妊薬OC(Oral contraceptive)、月経困難症や子宮内膜症の治療目的で使用されるものをLEP(Low dose estrogen-progestin )として区別しています。
OCは自由診療となり保険適応外となります。LEPは病院で処方され基本的に保険が適用されます。

服用方法

1日に1回、定時に服用します。

当院で処方できる
経口避妊薬(OC)

  • マーベロン28
  • ファボワール28
  • シンフェーズ28
  • トリキュラー28
  • ラベルフィーユ21

価格は全て1シート2750円(税込)となります。
(初診、再診の診察料550円が別途かかります)

メリット

  • 避妊
  • 月経周期の安定
  • 月経の出血量の減少
  • 月経痛の改善
  • ニキビの改善する可能性
  • PMSの改善する可能性

デメリット

  • 飲み始めの1〜2カ月の間に吐き気、頭痛、嘔吐、乳房の張りや痛み、不正性器出血などの症状が出ることがあります。多くの場合は飲み続けるうちおさまりますが、服用ができなくなる方もおられますのでそのような場合はご相談ください。
  • OCを服用していない人と比べると血栓症のリスクが若干上昇するといわれています。しかし現在のOCは低用量のものが使用されているので血栓症のリスクは減っていますし、妊娠中、および産後の血栓症のリスクと比べるとかなり低いものです。ただし下記のような症状がある場合は救急医療機関に連絡してください。

〈血栓症の起こるときの症状〉

  1. 激しい腹痛:下大静脈や腸間膜静脈の血栓を疑います。
  2. 激しい胸痛、息苦しい,押しつぶされるような痛み:急性肺塞栓症と診断された症例の 90%は呼吸困難,胸痛が主要症状であり,診断の手がかりとして重要です。
  3. 激しい頭痛:脳の中心静脈洞血栓や、脳動脈血栓などを疑います。
  4. 見えにくい所がある、視野が狭い、舌のもつれ,失神、けいれん, 意識障害:脳に血栓を来した場合、視力障害や言語障害を疑います。
  5. ふくらはぎの痛み,むくみ,握ると痛い,赤くなっている:下肢の深部静脈血栓(DVT)の症状は,患側下肢の下肢静脈に沿った片側腫脹,熱感増加や皮膚の発赤,立位または歩行時に感じる下肢疼痛・圧痛です。

服用禁忌

  1. 乳癌の患者
  2. 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
  3. 前兆(閃輝暗点,星型閃光等)を伴う片頭痛
  4. 産褥6ヶ月未満の授乳婦
  5. VTEのリスク因子の無い産褥21日未満の非授乳女性
  6. 手術前4週以内,術後2週以内、および長期間安静状態の患者
  7. 抗リン脂質抗体症候群患者
  8. 血栓性静脈炎,肺塞栓症,脳血管障害,冠動脈疾患またはその既往歴
  9. 血栓性素因のある患者
  10. 診断の確定していない異常性器出血
  11. 肺高血圧症又は心房細動を合併する心臓弁膜症の患者,亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓 弁膜症の患者
  12. 血管病変を伴う糖尿病患者(糖尿病性腎症,糖尿病性網膜症等)
  13. 妊娠または妊娠している可能性のある
  14. 高血圧(軽度を除く) ※収縮期160mmHg以上または拡張期100mmHg 以上)
  15. 妊娠中に黄疸,持続性そう痒症または妊娠ヘルペスの既往歴のある患者(低用量経口避妊薬,低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤 ガイドライン 日本産科婦人科学会編より)

Q&A

OCを服用していると性感染症になりませんか?
性感染症の予防には、コンドームを併用することをお勧めします。
OCを止めたあと子供ができないことがありますか?
OCを止めると自然の月経が回復します。
OCを中止すると1ヶ月後には約50%、3ヵ月以内に約 90%で排卵が再開し正常の月経周期が回復すれば妊娠は可能となります。長期にOCを服用しても中止後の妊娠に影響しないと報告されています。
OCを服用すると太ると聞いたのですが?
OCと体重変化には関連はないといわれています。
OCを服用するがんになりますか?
卵巣癌、子宮体癌、大腸癌のリスクの低下し、長期間のOC服用で子宮頸癌発症のリスクがやや高くなると報告されています。なお、乳癌の発症リスクはわずかながら増加する可能性があるといわれています。

緊急避妊薬
(レボノルゲストレル単剤)

当院では、緊急避妊薬(レボノルゲストレル単剤)も処方しています。

服用方法

性交後72時間以内にLNG単剤1.5mg錠を確実に1錠服用します。
(できるかぎり速やかに服用してください。)

副作用

消退出血、不正子宮出血、頭痛、悪心、倦怠感、傾眠等の症状を生じることがあります。

服用禁忌

  1. 本剤の成分に対して過敏症の既往歴がある女性
  2. 重篤な肝障害のある患者
    [代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が 増悪することがあります。]
  3. 妊婦

慎重投与

  1. 肝障害のある患者
  2. 心疾患・腎疾患またはその既往歴のある患者
    [ナトリウムまたは体液の貯留により症状 が増悪することがあります。]

注意事項

  1. 服用後は、80%以上の女性が予定月経日の前または2日後以内に月経があり、95%が予定月経日の7日後以内に月経があります。月経が予定より7日以上遅れたりする場合は妊娠検査薬をおこなってください。
  2. 100%妊娠を回避できるわけではないこと、日本の市販後調査の結果によると妊娠症例率 0.7%、妊娠阻止率90.8%といわれており妊娠する可能性があります。

当院で処方できる
緊急避妊薬の種類

ノルレボ 11,000円 (税込)
レボノルゲストレル(ノルレボの後発薬) 8,800円(税込)
(初診、再診の診察料が別途550円かかります。)


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